現在はフローリングが主流になってきましたが、畳に横になるのは気持ちがいいですよね。いまでも一室は和室を作ったり、小上がりの和室を作ったりなど、日本人にとって落ち着く場所である和室ですが、お手入れを怠ると大量のカビが発生する恐れがあります。
今回はそんな和室の防カビ対策についてお話します。
カビの生えやすい場所
カビは湿度が高い場所を好みます。湿気を吸いやすい天然素材を使っている部分が多い和室はカビが発生しやすく、一度生えると増殖しやすいです。
畳
特に、畳に使われているい草は湿気を吸収しやすい素材で、カビが生えやすいので注意が必要です。しかも、湿気を吸収する能力は新しい畳のい草の方が高く、時間経過とともに吸湿能力は徐々に低下していきます。そのため、新しい畳に交換したり、表替えをしたりした後はカビの発生に注意を払う必要があります。
また、畳の上に布団を敷きっぱなしにしている方も注意が必要です。人間は寝ている間にコップ一杯分(200ml)の汗をかくとされていますが、布団に吸収された汗が底の方に溜まっていき、その下の畳が汗の水分を吸い込んでしまうことでカビが発生しやすくなります。
押入れ
開ける機会も少なく、湿気のこもりやすい押入れもカビの生えやすい場所になります。さらに、汗を吸った状態の布団や衣服をそのまま押し入れに入れると、押入れの中でカビが増殖する恐れがあります。特に、たくさんのモノを押し入れに詰め込んでいる場合は、風通しが悪くなってカビが発生しやすい環境となるので注意しましょう。
カビが発生した場合の対処方法
畳にカビが発生した場合は、まずブラシをエタノールに浸して、目地に沿ってカビをかき出していきます。そして、エタノールを表面に吹き付けて乾拭きを行い、十分に乾燥させます。さらに、もう一度エタノールを吹き付けて乾燥させ、最後に掃除機をかけて周囲に飛び散ったカビを吸い込んで完了です。アルカリ性のカビ除去剤は畳を変色させる恐れがあるので、畳のカビを掃除する際に使用するのは避けましょう。
押し入れなど畳以外で発生したカビについては、最初にエタノールを吹き付けて、エタノールに浸した布で拭き取っていきます。そして、もう一度エタノールで消毒して乾燥させた後、掃除機をかけて完了です。
防カビ対策
畳や押し入れなどに発生したカビは、早めに対処しないとどんどん繁殖していくとともに、重大な健康被害につながる恐れがあります。最悪の場合は、命にかかわるような重大な症状につながることもあるので、カビを発見したら早めに対処するとともに、今後の発生を予防するための対策を徹底しておくことが大切です。
カビの発生を予防するには定期的な換気が最も重要で、天気が良い日は窓を開けて室内に溜まった湿気を取り除きましょう。天気が悪い日は、窓は開けずエアコンの除湿機能を使うのが効果的です。特に梅雨場は除湿機能を上手く活用して湿度をコントロールしましょう。
加えて、こまめな掃除も大切です。カビはチリやホコリを栄養分として繁殖するので、日々の掃除を怠らないようにしましょう。
押し入れについては、定期的に扇風機やサーキュレーターを使って換気を促すとともに、布団をしまう前に押し入れを開けた状態にして湿気を取り除いてから収納することが大切です。
また、畳については年に一回程度を目安に、天日干しを行うのがベストではありますが、外に干せないという場合は少しだけ持ち上げてしばらく放置するだけでも十分な効果を得られます。
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