カビを知ってカビ対策を行う

カビとは

細菌とは異なります。生物学上、分類としては「菌類(真菌)」に属します。食品のキノコと親類です。カビを含む菌類のほとんどは、日本の梅雨のような高温多湿の気候では大量に増殖します。

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カビは数万種も存在するといわれ、多くは体に無害、あるいは有益な場合もあります。しかし、一部のカビは人間の体を攻撃し、時には重篤な病気の原因になる場合があります。特に、抵抗力のない幼児やお年寄りはカビの対策は必要です。

カビはいつ、どんなところで増殖するのか

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湿気の多い季節だけではなく、寒い冬でも窓の結露からカビが発生します。一年中カビは気をつける必要があります。家の中でカビはいたるとことで生えます。お風呂場(特に天井)、洗面所、洗濯機、エアコン、布団、窓、カーテン、フローリングなど目に見えないカビが存在します。

下部の増殖が活発になる温度と湿度
温度は5℃~35℃。20℃~28℃の間
湿度は60%。80%でピークになります。

カビの栄養源

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動物、植物など有機物
ガラスやタイル、コンクリート、鉄、銅、岩(これは驚きです)
接着剤などの化学物質が好物の種類さえ存在します。

カビは有機物や物質を酵素で分解して栄養分としています。カビの種類によって分泌する酵素が違い、発酵作用が役立つものもあれば、人の体を攻撃するものもあります。

体への害

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細菌とは異なり、カビ(真菌)は、病気の原因になることはほとんどありませんでしたが、現代では、医学の発達により寿命が延び、抵抗力の少ない人でも長生きできるようになりました。カビの毒性はそれほど強くないのですが、大量に体内に入れてしまうと抵抗力の少ない人は感染症を併発させる原因となります。

体に害を及ぼすカビ

水虫(白癬菌)
アスペルギルス(白、黒、黄、緑色) 気管支肺アスペルギルス症
クリプトコッカス(鳩のふん)肺炎、髄膜炎
アフラトキシン(ナッツ類)発がん性物質を分泌
トリコスポロン 夏型過敏性肺炎
アルテルナリア 気管支喘息、アレルギー性鼻炎

予防

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カビによる健康被害を防ぐには、カビを可能な限り発生させないことです。
すべてのカビをなくすことは事実上不可能です。また正常な健康状態であれば、免疫力で健康を維持できます。
「体に害を及ぼすカビ」でとりあげたカビのうち食品で繁殖するカビは新鮮な食材をとることで予防できますが、トリコスポロン、アルテルナリアのように咳を引き起こすカビは部屋のクリーニングでの予防になります。

トリコスポロン、アルテルナリアは主にエアコンの内部、浴室、トイレ、水回り、押し入れ。高湿な壁面やカーペット、畳、皮革で繁殖します。目視でわかるカビをカビキラーなどで除去してもカビはすぐ繁殖します。除去した後での措置が重要です。

除去した後で防カビ剤を塗布する
体に無害なセナバリー等の防カビ剤を使いましょう。
※セナバリーを詳しく見る

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室内の湿度を下げるために小まめに窓を開けましょう。

扇風機などで室内の空気を循環させましょう。
※押し入れやクローゼットも空けておきます。

掃除
※カビにとってほこりや汚れは、手軽にとれる栄養源です。

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